時下、皆様におかれましては益々ご健勝の事とお慶び申し上げます。平素は本会活動にご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。2015年9月に開催されました第3回北海道矯正歯科学会理事会にて選出され、9代目の本会会長を務めさせていただくことになりました。重責に大変身の引き締まる思いであります。歴代会長、さらには現在まで本会発展に尽力された皆様に心より感謝申し上げ、本学会の伝統と実績を重んじ、浅学非才ではありますが、本学会の益々の発展に努力していく所存です。
北海道矯正歯科学会は1959年7月札幌医科大学におきまして、戦後最初という意味で新制第一回日本矯正歯科学会総会と第一回北海道矯正歯科学会が同時開催されました。今年は第57回北海道矯正歯科学会を開催予定ですが、私の生誕も1959年6月ですので、第何回学会というのと私の年齢が一致するわけであります。
現在、会員数は賛助会員も含めて約360名の規模になっております。構成は、北海道大学と医療大学の大学在籍会員、開業医と勤務医からなる一般会員、そして賛助会員であります。その中で専門医は20名、認定医は141名おります。また、専門医や認定医を目指して奮闘中の会員や、一般歯科で開業や勤務されている先生で少しでも矯正治療に関する知識を身につけようとされている会員もおります。そのような様々な立場の会員のお役に立てるような臨床に重点を置いた北海道矯正歯科学会を目指して努力してまいります。
毎年6月に行われます学術大会・総会、秋に企画される研修会、いずれも臨床研究の発表や症例展示等を通じて会員が相互に研鑽出来る機会となっております。また学術大会では矯正歯科臨床に欠かすことのできないスタッフの教育も充実したものとなっております。矯正歯科臨床に興味をお持ちの先生は是非とも学術大会、研修会に奮ってご参加ください。
一方で、矯正歯科は転医に伴う金銭的なトラブルや治療上のトラブルが増加しており、消費者センターに問い合わせが多数寄せられております。消費者省でも矯正歯科治療を特定商取引法の特定継続的役務に入れるべきではないかと検討しているところです。我々矯正歯科に携わる人間は襟を正して治療に臨む必要があると思います。これら問題にも会員皆様のご協力のもと取り組んで参りたいと考えております。
そして末筆にはなりますが、今後とも皆様には変わらぬご指導、ご鞭撻をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。
会員の安全を考慮し、本年11月15日に予定しておりました北海道矯正歯科学会 研修会を中止とさせていただくことといたしました。会員の皆様におかれましては、感染症防止を徹底していただくとともにくれぐれも健康にご留意ください。
今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
北海道矯正歯科学会 会長 佐藤 嘉晃
専務理事 岡本 亨
第61回北海道矯正歯科学会総会・学術大会プログラム・抄録集に掲載されている内容はすべて発表履歴として有効とさせていただきます。ただし、同内容での演題発表を次年度以降の本学会あるいは他学会で行うことは、二重発表となりますのでご注意ください。 また、総会につきましてはお手元にお送りした資料をご覧いただき、開催とさせていただきます。ご質問などにつきましては6/21までにメール(info@hos.gr.jp)にてご連絡ください。
なお、誌上開催のため日本矯正歯科学会の学会参加ポイント7点は加算されませんのでご注意ください。79回日本矯正歯科学会学術大会/第9回国際矯正歯科会議世界大会に参加することで、日本矯正歯科学会学術大会参加の10点、国際矯正歯科会議世界大会参加の7点が加算されることになりますので、参加をご検討いただければ幸いに存じます。
このたびは苦渋の決断として学術大会を誌上開催とすることにつきまして、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。今後も本学会を発展させるべく会員の皆さまにおかれましては引き続きご支援賜りますようよろしくお願いいたします。